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キクイモ医師のつぶやき

糖尿病臨床医の健康的キクイモ生活情報

緊急事態宣言解除 コロナに負けるな!ストレス解消し、正しく恐れよ。


緊急事態宣言が解除されました。

日光市の観光業も大打撃を受けておりました。客足が大幅減。
ホテルは休業、駐車場も閉鎖。これではお客さんも来ません。
お祭りなどのイベントも中止となりました。

同じ町内で、後輩が継承している老舗の和菓子屋さんも店内へ入らず、入口で対応してました。
観光客に来ては欲しいが、コロナ感染者が出たら即休業・閉店の緊張感があります。
日光市は現在迄感染者は出ておりません。(検査してない方の中に感染者がいるかもしれないが)

そんな静かな日光も、先週土曜日あたりから客足が戻ってきた印象です。
6月1日からは二社一寺(日光二荒山神社・東照宮・輪王寺)の拝観も再開されます。

医療機関も外来患者が減少して大変な影響を受けているそうです。
コロナ感染チェック、発熱外来の病院は殺到している一方で一般の外来を行う診療所の場合は、
通常一般外来患者さんで盛況だったのが、閑古鳥。長期処方や電話再診などのオンライン診療。
潰れる事は無いかと思いますが、他事業と同様に危機に瀕している所もあろうかと思います。

そういった診療状況の変化に伴い、関連事業者の方々も大変苦境の様相です。
介護タクシーの社長は、外来通院そのものの減少で、仕事激減したと嘆いておりました。
私の診療所の患者である観光バスの社長に至っては、4か月仕事無し!業種転換について相談される程でした。

精神的に参ってしまい、うつ病を発症、自殺といった問題も出てきていると聞いております。
仕事が無く、学校へも行けず、コロナ感染してないのにストレスから圧し潰されてしまう事態は何とか避けたいものです。

現在、コロナ感染はわが国において徐々に収束に向かっているのでしょうが、南半球では季節は冬。
徐々に感染拡大が心配されます。と同時に、近冬、日本での感染症がどうなるのか?!今から心配です。

新型コロナウィルスは既に17種類が確認されており、変異を繰り返しているという報道もあります。
感染力の強いノロウィルスやインフルエンザと共に、或いはその性質により猛威を振るう事もあり得るのではないか?

1日も早い、ワクチンや治療薬の開発が待たれます。緊急事態宣言解除に安心するのは呑気でしかないかと。
宇都宮市では自粛解除の日にクラスターの発生がありました。

「クラスターでなく、集団感染だ!」という行政の長の見解があり、思わず吹き出しました。
言葉の違いを説明して欲しいと強く感じます。表現の仕方で耳障りを良くしたい想いは伝わりますが
こういった手法により、市民は安心するのかもしれないが、危機感を薄れさせるのでなく
正しく恐れるといった習慣を身に着けていく必要があるでしょう。

買い物に行くのも、必要最小限。3日に1回。ソーシャルディスタンスを確保し、マスク着用、
手指消毒、三密は避けるように心掛けるといった事を継続していこうと思います。
余り恐れすぎて何も出来ないのも内に籠り、ストレスを溜めるだけです。

ここは工夫して乗り切っていきましょう。

一昨日、早朝7時にテレビでタレントの所ジョージさんの生活スタイルがストレスを溜めない!と
やってました。自分の好きな時間に好きなことを延々行う。番組では40㎏のブンタンの皮をずっと
向き続けたり、クルミの殻を砕き続ける姿を紹介。

又、農作業では玉ネギが小さく育ったのを見て、「ダメだよ、これでは。」と笑い飛ばす姿を見て
微笑ましく感じると共に、それぞれの場面でストレスを決してためることなく、笑い飛ばす。
所ジョージ氏の人柄がより一層好きになりました。

それに刺激された訳ではありませんが、先週土日にDIYに取り組みました。
古ぼけたガーデンチェアを洗浄機で洗い、やすり掛け、オイルステインを塗り、乾燥させてから
ニス塗装を施し、きれいに仕上げました。

本来、全てのネジを外して解体、板一つ一つに対して塗装すべきなのでしょうが、余りに古く
傷んでいたので、解体・再構築に不安があり、ズボラながらも解体せずにそのまま塗装しました。
隙間などはハケが届かず、塗ムラが出来ましたが、そこは素人の御愛嬌です。

満足しました!初めてのDIYだから。素人が。私にしては良く頑張りました。
この感覚が、所ジョージ流に繋がると感じております。(いい加減、勝手な解釈かもしれませんが)

自粛により、家内がガーデニングに力を入れるという話。温暖となり、子供達と自宅で過ごす時間を
より充実させたい。といった想いに私も参加したい気持ちでやってみました。
多少の出費はありましたが、プロに頼めば高額になる事もDIYで満足感を得ながら。大変な充実感です。

ガーデンチェア



その内、画像にも映っているウッドデッキの塗直しにも挑戦したいと考えてます。

今週末はタイル張りに挑戦したいと今からイメージを膨らませております。
晴れればよいですが、雨天・曇天ならそれなりの過ごし方で楽しみたいと感じております。

プロ野球の開幕も6月19日に決まったようです。

新型コロナ等訳の分からないウィルスとそれにどう対応してよいか分からないリーダーの行動を見て
ストレスを溜めずに充実感を味わい、些細な事は笑い飛ばしながら良い生活習慣を身に着けたいと思います。

  1. 2020/05/26(火) 07:00:45|
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未知のウィルスと火事場泥棒 正しい情報で対応しましょう


二酸化塩素を利用した携帯型の空間除菌剤、首から下げて使用する空間除菌剤について、消費者庁は販売業者に対し
「身に着けるだけでウイルス除去」は「裏付けとなる根拠がない」として行政指導しました。


一昨日の夜、所属する地域医師会で会合がありました。
いくつかの議事の後、【新型コロナ対策】について話し合いがありました。
話し合いといっても、県内10か所にPCR検査場を設置するという事で、
上都賀地区(日光市・鹿沼市)でも設置する方針の通達とでも言いましょうか。。。

医師として、地域での役割を果たす、健康に関して貢献するという意識はありますが、
全国、世界中で、最前線で働く呼吸器科のプロフェッショナルの医師が注意しながらも
感染し重篤化、死亡している事実を目の当たりにしていると、一般の方同様に恐怖を感じます。

PCR検査場を設置し、医師が検査を行うのであるのなら、しっかりした防護着等もですが、
情報収集、情報共有、知識武装も不可欠と考えます。

医師会会合に出席した医師の中でも、唾液からの検体採取による抗原検査は安全だから、
防護着は1回ずつ替える必要は無いといった的外れな話をする医療者さえおります。

誰かが情報網から外れ、遅れ、手抜き、慢心・油断でたちまち医療崩壊となります。

今回の会合で参加した医師達の発言が少なかったのは(私も含め)沈黙は金といった感覚があったのかもしれません。


抗原検査の陽性率や誤差、抗体検査でさえ精度100%はあり得ないし、時間的なズレも生じます。
(今検査して、現在の感染が分かる話ではなく、1か月前の感染を確認する必要は?)
罹患してない事の確認をしても、改めて再検査する必要を感じたり、感染してない事で逆に不安を煽る形になります。

又、マドンナの様に、抗体陽性だからとパーティーを開催する等は論外でしょう。
本当に再感染しないという話でも無さそうです。連日報道されている様な得体の知れない新型ウィルスなのです。

そんな状況下でも、「自分は大丈夫!」「他人には迷惑かけずに死んでも良い」等と油断しているとしか思えない発言や
県境を越えていまだにパチンコに興じるといった愚行を見ると非常に心配になります。

人に迷惑掛けない!といっても、道端や自宅などで倒れ、死んでいたら、病院へ救急搬送されたり警察が検視に入ります。
(私は警察医として検案業務にも携わっております。そういえば最近検案事例がありません。幸いです。)
その結果、第三者、不特定多数に感染を広げるいわばクラスター発生をさせる事は迷惑でしかないと考えます。

緊急事態宣言が解除される方向で、自粛のストレスから解放され、県をまたいでの移動、ビジネス渡航も可能となる現在、
本当にこれで良いのでしょうか?WHOはヨーロッパでの自粛解除について秋には第2波を予測しております。

日本では、GW明けから緊張感が緩み、今月末から来月上旬が心配です。
厚生労働大臣よりも経済再生担当大臣の方が目立つ様な昨今、より一層不安が掻き立てられます。

昨日、受診された患者さんはクリーニング屋さんですが、接客業であり、利用されるお客様の衣類を預かる
長年の仕事にさえ毎日不安を抱いているそうです。マスクを着用せずに店舗に入ってきたり、
「この地域ではコロナ感染は出てないから大丈夫!」といった言葉に緊張感が欠如していると大変心配してました。

ビニールカーテンなどの仕切りを付けて接客する、金銭の受渡しは2種類のトレイを利用し、受け取った
お金はすぐに除菌、お釣りを渡すトレイと分ける、お店の入り口に張り紙で≪新型コロナ感染対策徹底中≫を知らせ、
当局の指導によりご迷惑をお掛けします等の理解を呼び掛けるようにする。といった提案をしました。
神経質になり過ぎた対応でも理解は得られるかと思います。


先日、当ブログでも紹介しました次亜塩素酸水生成器ですが、作ってみるとPHがアルカリ性。色々調べてみたところ、
作っていたのは次亜塩素酸水でなく、人体に有害となる次亜塩素酸ナトリウムである事が判明しました。

それなら、キッチンハイター等の塩素系漂白剤等を希釈して使用するのと変わりありません。
これ迄次亜塩素酸水が作れるなら1万2千円は安い!と感じておりましたが、高い買い物です。

医療機器取扱いの問屋が、販売に来た物についての分析結果を問い合わせたところ、第三者機関での分析結果は
無い様子で、何よりも営業マンから受けた説明内容そのものが間違いであることに気づきました。

説明によると、噴霧器の中の次亜塩素酸水と噴霧口、手に吹き掛けた際の手のひらの臭い、塩素臭が徐々に強くなるとの事。
これは、菌がいる事に反応して塩素臭が強くなるといった話でした。が、実際には次亜塩素酸ナトリウムと汗のアンモニアが
反応してできるクロラミンの臭いの様です。実際の次亜塩素酸水であれば、液体そのものが刺激臭であり、手に付けると水に戻り、無臭の筈です。

次亜塩素酸水を販売しているという事でも疑わしい代物がかなり出回っているという話です。
何れにせよ、コロナ感染緊急事態にまがい物が出回るといった火事場泥棒的な商売だった(騙された?)印象です。
(火事場泥棒という言葉は最近【検事長定年延長】の件で良く耳にしますが・・・)

販売開始直後に、ドラッグストアの薬剤師が説明する、首から下げる空間除菌商品には騙される事は無かった私ですが、
今回は低濃度を噴霧するたびに頭痛を感じておりました。クリニックで健康被害を出さなかったがせめてもの救いです。

最近、栃木県内でも医療機関やスーパーでコロナ感染疑い発生と聞いてます。関東地方で少ない状態が続いてましたが
いつクラスター発生してもおかしくないと思います。他県ナンバーの車両がパチンコ屋やスーパーのの駐車場に目立っていた
時期もありました。個人個人が引き続き緊張感を持って対応しないとこのウィルスは人類が滅ぼす危険性もあると思います。

  1. 2020/05/16(土) 07:07:54|
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次亜塩素水製造機到着 コロナの1日も早い終息を祈願 


宇都宮では自粛解除によりパチンコ屋さんや餃子屋さんをはじめとした飲食店の営業が再開されました。
栃木県はコロナ収束の印象がありますが、まだまだ気を緩めることは出来ないと感じます。

今週14日には地域医師会理事会において、コロナ感染対策について話し合う予定です。
栃木県はPCR検査場を10か所設置する事が決まったようです。日光地区においても対応協議となります。

コロナ対策について、医療機関の管理者として色々な情報を収集し、対応にあたらないといけません。
老人施設の嘱託医、訪問診療にて高齢者や悪性腫瘍等免疫低下をしている方々の健康管理を行っており、
警察医として、産業医としての活動もしておりますから、決して自身の感染は許されないと感じております。

アルコールが不足している昨今、次亜塩素酸の除菌効果に頼らないとなりません。
次亜塩素酸の除菌については、賛否両論ありますが、アルコールと異なり空中除菌が可能な印象です。
又、人体に無害といった話。(次亜塩素酸ナトリウムを使用した場合は有害との事)
眼鏡、歯ブラシ、義歯の洗浄にも使用可能との事です。


医療用品取扱い業者によると、600ppm、PH6.8の次亜塩素酸水が1L¥2000以上とガソリン以上の高値。
こういった状況下では、物品の価格は上昇したり、否定的な意見が流布されたりと、
(アルコール取扱業者にとってはありがたくない事もあるでしょう)
やはり自身の目で確認しないといけません。結局、自身で次亜塩素酸水製造機を購入しました。

物流が混乱する中、5月9日次亜塩素酸水製造機が到着しました。4月21日注文なので、約3週間首を長くして待ち続けました。
早速自宅で次亜塩素酸水を作ってみました。

IMG_4079.jpg



知人の元学校校長が偶然にも同じ機械を購入してました。

PH(ペーハー)とイオン濃度のチェックをする必要があり、
そこで早速緊急ミーティングを開催、化学的分析とディスカッションを実施しました。
希釈により保存期間に影響があるので、今後確認していく必要があると思いますが、製造後、1週間経過しても
原液濃度の低下があまり見られませんでした。

これは期待大!と二人でわくわくしております。

そんなことしているオヤジ達ですが、気付くと10日は母の日。
家内は御近所の方と庭の手入れをしておりました。

温暖となりつつある今、季節の移り変わりに備え、花壇を作り、庭を大幅に模様替えするそうです。
(完全に任せっきりです・・・。)

東京の病院で研修中で、コロナ感染リスクに晒される長女から、母の日でプレゼントされた紅茶で、夕飯後ほっと一息。

IMG_4081a.jpg


長女にも性能確認後、自家製次亜塩素酸水を早急に送ってあげようと思います。

温暖で良い季節になります。1日も早いコロナ終息が待たれます。


  1. 2020/05/12(火) 06:21:35|
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ステイホーム GWは何事もなく終了


GWも何事もなく終了。

私は本日7日までお休みさせて頂きました。
自分の部屋を片付け、読書・調べもの・物書きに没頭しておりました。

多くの方々も新型コロナ対策でステイホームが徹底されていた様子。
日光も観光客はほとんど見かけず、通常なら満車になる近所の市営駐車場も1台も無し。
栃木県は54名から増加無し。

テレビを観る機会も自然と多くなりました。
すっかりお馴染みになった栃木代表(?)の倉持仁先生、岡田晴恵先生、松本哲哉先生と3人の先生方
が毎日の様に解説。大変分かり易いと同時に栃木県が関東でも頑張っている一因になっていると
勝手に信じております。

この3人の先生方は個人開業医、私立大学教授と公的機関所属でない事によるでしょうが、
歯切れ良く、解説も分かり易い印象があります。
国公立所属となりますと、色々発言に対しての圧力もあるでしょうし、朝令暮改になるのも
無理はないのかもしれません。

倉持先生は面識はありませんが、私の後輩が彼のクリニックで働いていたこともあり、
お名前は存じ上げております。

【仁】というと、先日、3週間に渡り土日再放送された“仁”9年前のドラマを観ました。
家内と子供達は、「今頃になって…。」と、感涙にむせぶ私を白い目で見てましたが。。。

コロナ感染の中、又、時代のタイムスリップが共通の“テセウスの船”放映直後だけに
視聴率はかなり良かったみたいですね。

コロナ対策について、最前線で勤務されている医師・看護師をはじめ医療従事者の方々は
本当に大変な思いかと思います。

政府のいう緊急事態宣言はもうしばらくの期間でしょうが、現場の医療従事者達にとって
未だこれからなのかもしれません。

来週は私の所属する地域医師会でもPCR検査についての打合せがあるようです。

「日光ではコロナ感染者はいないから安心です。」と言う患者さんもおりますが、
知らないだけなのかもしれません。
敢えて現実を知らせて恐怖心を煽る必要はありませんが、正しく恐れるという点からすると、
実際にPCR検査を実施する事により陽性者も出てくるでしょうし、抗体測定すれば既に!
という人も現れるでしょうね。

検査をすれば、陽性者が出るから検査しない。でなく、次の手を打つ様にしないといけません。
倉持先生がテレビ出演でいつも叫んでおられます。
本腰を入れ検査を実施し、対応していかないと
緊急事態宣言の解除、コロナ終息を見極める事は出来ないと思います。

今日は夕方から強い冷え込み。
寒さからついに感染か?!と感じましたが、実測体温は平熱でした。

今夜は暖かくして、早寝し明日への鋭気を!と準備しましょう。

  1. 2020/05/07(木) 21:23:16|
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GW後半 他国の予防対策『パンデミックからの教訓』を考える


GW(ゴールデンウィーク)も後半に入りました。

私の診療所所在地、日光も例年この時期は観光客で混雑する季節ですが、今年は市営駐車場には1台の車も
停まっておりませんでした。
コロナウィルスによる自粛要請が浸透しているのがわかります。ゴールデンウィークならぬ我慢ウィークですね。

観光資源の多い日光市ですが、観光客が訪れない自粛により経済への打撃は計り知れません。
テレビの放映を見ても東京都内をはじめ各地で飲食店、接客業、その他の商売で休業を余儀なくされ、窮地に
追い込まれている現況があります。

何とか耐え忍んで、収束後の再開、盛況を期待したいものです。ただ、まだ当面はこの厄介なウィルスにしっかりとした
対策を施し、乗り切る事が先決、最優先事項と思います。

本日、国内感染者14874人、都内での新規判明感染者160人、77名死亡、34名は家庭内感染という発表でした。
院内感染同様、家庭内感染も心配ですね。


都市封鎖といった強硬な措置を取らずに感染者の急増を押さえ込んできた韓国、台湾では既に平穏な日々を
取り戻しつつあるようです。これは、以前のSARS・MERSといった、経験からの学びが奏功している印象があります。

ここにパンデミック対策の教訓をまとめてみました。

①重症急性呼吸器症候群(SARS)2002年~2003年
SARSコロナウイルスによる感染症で、アジアやカナダを中心に感染拡大。
感染経路は、飛沫感染が主体で、潜伏期間は2~7日間。
症状;最初発熱、筋肉痛など、突然のインフルエンザ様症状で発症。
その後肺炎等へ進行し、咳、呼吸困難や水様性下痢。この時期が感染のピーク。
治療法は対症療法のみ。

②中東呼吸器症候群(MERS) 2012年~
中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスによる感染症、2012年アラビア半島を中心に発生。
その後ヨーロッパ地域などに感染拡大、現在も患者が断続的に報告される。
感染経路不明。潜伏期間;2~14日程度。症状;急性呼吸器症状、発熱・咳・息切れ・呼吸困難
下痢などの消化器症状を伴います。
ほとんどの患者で肺炎併発し、約半数が死亡。対症療法のみ。


【台湾】
武漢での感染流行が報じられると、まず中国現地へ専門家を派遣、状況を把握。
すぐに入国制限や検疫を実施した水際対策により感染者・死者を比較的低く抑えられている。
入国者とその濃厚接触者を中心とした感染リスク者の監視も徹底され、感染経路不明者も非常に少ない。
又、2003年のSARSの教訓により強制措置を取らなくても民間での自主的な検温・マスク着用の取り組みを実施。
SARS以来整備してきた情報システムをベースに、マスク・防護服・消毒剤・ワクチンなどの物資の在庫管理が一元化。
出入国情報と国民のIDナンバー等のデータを統合し、病院の診察現場での患者の出入国記録の確認が行える点が感染
対策に活かされている。

経済面での補填策として、2月末という非常に早い段階で、新型コロナウイルス感染症の影響により経営困難と
なった業界や企業に対して財政面での補助や振興措置を取り、経済面での不安払しょくに貢献している。
また、個人のID情報から隔離が実施された人などを後から特定しやすく、補償をする際の対応も容易にしてる。


【韓国】
韓国メディアによると、韓国内でまだ1人の感染者も出ていなかった時期の1月上旬から診断キット製造開発に着手。
これを「緊急使用承認制」が後押しした。1年半かかる許可審査を感染症流行時には2週間に短縮する制度で、
対応が後手に回った2015年の中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡大の経験から17年に導入された。
この診断キットを利用し、速やかな検査と感染者の移動経路の徹底追跡を行った。4月上旬時点で、既に45万人以上が
検査を受けた。感染者は1万人以上だが、完治者も6千人を超え、感染者の増加は目に見えて鈍化。
感染が急拡大した南東部の大邱(テグ)地域では、検査を担う公衆保健医らのチームが感染が疑われる人の自宅などに
自ら出向く移動検診も積極的に行われた。

テレビでも放映・紹介されたが、車に乗ったまま、検査が受けられる「ドライブスルー式」が話題となり、他国でも
導入されているが、競技場の駐車場にテントやコンテナを並べた「ウオークスルー式」も登場。5分ほどで検査を済ませられる。
韓国は大半の国・地域に対して入国禁止を取っていないが、海外からの入国者を対象に1日最大千人の検査が可能だという。
迅速な検査で感染者が次々確認されたことによる病床不足に対し、公的や民間の研修施設を一部改装「生活治療センター」
と称し、軽症者や症状がない感染者を受け入れる仕組みを作った。症状によって患者を選別し、入院していた軽症者らを
このセンターに移すことで、優先的に治療が必要な人のための病床を確保することができたのだ


以上より、SARSで約1年程度流行したということがわかります。

私は個人的には、温暖な気候に変わりつつある今、徐々に収束する事を期待しておりますが。。。
地域医師会でも今後PCR検査を実施していく方向にありますが、防護着の不足により、検査する医療従事者の感染も危惧されます。
やみくもに検査して感染者が急増すれば、医療崩壊につながるとの懸念も指摘される中、「トリアージ」と呼ばれる
重症度に応じた患者の選別がますます重要となります。

治療法についても治験中で、今後効果のある薬の開発や発表が待たれます。

COVID-19_1 b


過去の感染症よりも日本への影響力が多い今回の新型コロナウイルス感染。やはり日本全体での対策が必須です。
手洗いうがい、手指のアルコール消毒、経口や目の粘膜等からの感染を防ぐ為にも顔を手で触らない、目をこすらない。
パソコンやスマートフォン等にも留意し、感染予防をしましょう。

自分は感染しないから、感染しても良いのだから!といった耳を疑う様な発言がパチンコの列に並ぶ方からありましたが、
感染すれば、救急搬送されたり、家庭内含め周囲の他人への影響を考えるべきでしょう。

  1. 2020/05/03(日) 07:55:38|
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プロフィール

キクイモ医師

Author:キクイモ医師
栃木県で勤務する内科医です。糖尿病を主とし臨床経験四半世紀を経過しました。
糖尿病の他、生活習慣病の増加、玉石混交のサプリメント市場、現在の医療・介護の問題等日々の出来事から感じた事柄などをつぶやいていきたいと思います。宜しく!

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