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キクイモ医師のつぶやき

糖尿病臨床医の健康的キクイモ生活情報

糖尿病新薬とキクイモ

先日5月23日の講演会と同じ日に大阪で日本糖尿病学会が
開催されていました。

勿論、私は参加出来ず『キクイモ』について、大手食品企業や
健康食品関連事業社の研究開発の方々にお話していました。

私も欠席した訳ですが、少々勉強しないといけないので、
目についたトピックスを列挙してみましょう。


【DPP-4阻害薬】
 ・テネリグリプチンに処方変更、夕飯が遅い症例で有効性が高い
 ・3年間のDPP4阻害薬シタグリプチン投与でHbA1c7.0%を達成した患者は50%
 ・内因性インスリン分泌能検査がインクレチン関連薬の治療効果予測に有用
 
 【GLP1受容体作動薬】
 ・リラグルチドとインスリン併用療法は、インスリン単独療法に比べて
血糖コントロールが高いことが示された。
 ・GLP1受容体作動薬リキシセナチド追加投与、開始時の非肥満、肥満に関わらず有効かつ安全

 【SGLUT-2阻害薬】
 ・イプラグリフロジンは肥満度に関わらず有効性と安全性を認める
 ・SGLUT2阻害薬ダパグロフロジン単独療法で長期の安全性と有効性を確認
 ・65歳以上へのSGLUT2阻害薬トホグリフロジン投与は65歳未満患者と同程度の安全性
 ・エンパグリフロジン投与、HbA1c、体重、収縮期血圧が有意低下
 ・カナグリフロジン、52週間投与での安全性と有効性を確認

 【強化インスリン療法】
 未治療の2型糖尿病に対する6カ月間のスタディで、強化インスリン療法による早期の糖毒性解除は、良好な血糖コントロール維持に有効であることが示された。

 【食事療法】
 ・簡易版食品交換表を使った簡便な栄養指導を頻回に行ったところ、患者の理解が得られやすくHbA1c
も改善。食事療法は「簡便」で「繰り返す」のが効果的
 ・血中インスリンは「肉料理」よりも「魚料理」で有意な上昇
 ・果実の摂取量が多いとインスリン抵抗性が上昇
 ・玄米を主食とした食事介入で血管内皮機能が有意に改善
 ・大豆食品の摂取により、血中アディポネクチン値を上昇させ大豆食品の糖尿病予防効果が注目されている。
 ・味噌汁の毎食摂取が糖尿病予防に有効


 【その他】
 ・喫煙習慣のある男性2型糖尿病患者で足白癬合併率が高い
 ・糖尿病患者におけるヘリコバクター・ピロリ(ピロリ)の除菌成功率は、糖尿病でない患者よりも低いことが明らかとなった。
 ・正常耐糖能であっても肥満を来たすと日本人も日系米国人と同程度にインスリン抵抗性が高まる
 ・糖尿病患者のHbA1c値、2~3月は高く9~10月は低くなる
 ・血糖コントロール悪化例は2月と9月に増加


主なものを挙げてみましたが、今回の話題はDPP-4阻害剤と最近注目のSGLUT-2阻害剤と想像は可能でした。
最新の知見ですから、注目を浴びた事でしょうが・・・。

SGLUT-2阻害剤とは、sodium glucose cotransporterの略で、「ナトリウム・グルコース共役輸送体」と呼ばれるたんぱく質の1種です。SGLUTの種類は様々あり、体内各所に存在してますが、SGLUT2は近位尿細管に限定して存在。近位尿細管は、血液中から不要な物を尿として排泄、必要な物は再吸収し体内に取り込む働きをします。

健康人ではSGLUT2の働きにより、血中グルコース(ブドウ糖)はほとんど再吸収され、尿糖は排泄されません。
高血糖ではSGLUT2の再吸収能を越えたブドウ糖が尿糖として排泄されます。

SGLUT2阻害剤は、SGLUT2の働きを阻害し、ブドウ糖の再吸収を減少、尿糖を増やす事で、血糖値を下げるという薬です。

大変画期的な考え方かもしれませんが、色々と検証していく必要はあると感じます。

メリットとしては、①インスリン分泌に関連がない為、低血糖は来し難い。
②体重減少効果③脂質改善④血圧低下
動物実験で、HbA1C、血糖値改善等判っております。

一方で、心配される点として、①多尿による脱水。(特に高齢者や腎機能低下)
②尿糖増加による尿路感染③女性性器感染④インスリン分泌不全におけるケトアシドーシス
等。

生理的な機能を抑え、「尿糖でブドウ糖を出してしまえ!」という発想に若干危惧する箇所もあると感じます。
大学病院や基幹病院の専門医の先生方に安全性を証明頂いた後、検討すべき事かと思います。

私が1番興味を持ったのは、食事療法の簡便指導により患者さんの理解が得られ、効果的!というお話と感じました。やはり、小難しい話で理解させ、実践させようというのは非現実的で、指導する側の自己満足のケースもあるのでは?

簡単に継続出来る、ストレス少ない方法のご提案が、患者さん・ご家族さんにとって有難いのではないでしょうか?

講演する場所は違っても、十分なメッセージが『キクイモ』にはある!と強く信じます。



  1. 2014/06/03(火) 20:22:17|
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Author:キクイモ医師
栃木県で勤務する内科医です。糖尿病を主とし臨床経験四半世紀を経過しました。
糖尿病の他、生活習慣病の増加、玉石混交のサプリメント市場、現在の医療・介護の問題等日々の出来事から感じた事柄などをつぶやいていきたいと思います。宜しく!

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