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キクイモ医師のつぶやき

糖尿病臨床医の健康的キクイモ生活情報

キカナイイモによる弊害


朝夕の冷え込みが厳しくなりました。
いよいよキクイモの収穫時期です。我が家の放置キクイモも葉が枯れてきました。

今年も、昨年同様、収穫に出掛けたいと考えております。

さて、昨日午前親父から電話連絡あり。午前外来だった為、応答出来なかった状態。
何回か連絡を試みた様子でした。緊急事態か?!

外来診療終了の昼過ぎに電話を入れてみると、群馬県にお住まいの方から問合せが
あったそうで、話によると「本を読み、キクイモの加工品を摂取していたが、壊疽になって
しまい、本日午後切断になってしまう。」といったお話でした。

連絡先に改めてお電話し、お話を伺いました。

お電話して下さったのは、K氏の奥様。K氏は40代肥満体男性。特に健康状態に問題は無かった
そうですが、自営で健康診断は受けていませんでした。今年に入り糖尿病と診断されました。
最初は血糖値が400以上。

拙著『糖尿病を治したい人はキクイモを食べなさい』を読み、3か月前からキクイモ加工品である
『キク〇△■×★』というパウダータイプの製品を一所懸命に摂取されていたそうです。

血糖値は治療もあり。150~170mg/dlまで低下したそうです。右の第1~3足趾の色が悪かった
が、第1は色も改善したそうです。が、最近第2足趾の先が黒くなって落ちた(!)そうで、第3足趾の
色も悪く、本日某病院にて第2・3足趾の切断手術をする方向とのこと。

第2足趾の場合、骨髄炎を併発していたと説明がされました。放っておくと細菌が血流に乗り
全身へ回る『敗血症』になってしまいます。

お電話でのご相談ですから、患者さんの傷の状態や糖尿病の経過、データを見ていません。
担当医でもないので、一概に言えない部分もあります。
ご家族としては何とかならないか?!の想いだったかとお察しします。

糖尿病性壊疽の場合、切断後の傷の修復には十分な血流が必要です。血流が不足しますと
切った場所から黒くなり、同じ事が起こります。よって再びその場所より上で切断する事に!
痛い、嫌な思いを繰り返してしまいます。又、血糖値がキチンとコントロールされていないと、細菌感染の
温床にもなってしまいます。

日頃、症状が出難い糖尿病ですが、全身性の病気。悪さをする高血糖は全身を巡り、全身に
悪い影響を及ぼす訳です。

お話からでは、切断術は不可避かと・・・。(ましてや病院の手術室の扉の手前から電話状態)
術後のコントロールに『キクイモ』をお役立て頂く事になりそうです。

しかし、キクイモの加工品である『キク〇△■×★』を一所懸命に摂取していたのに何故?

拙著や当ブログを御読み頂いている方々のほとんどはもうお気付きでしょう。

その後、私はその『キク〇△■×★』を調べました。すると、私がかつて視察した場所でした。
長野のN氏にも確認の問合せをしたところ、「やっぱり!」

連作を農薬使用により行っている生産者でした。ここが作ってネット販売している代物でした。

実は視察の際にも気付いた点が幾つかありました。茎は細く、葉も芋も小さい。
私の質問への説明も疑問点が・・・。その際N氏に尋ねると「判ってないだけ!」とバッサリ。

こういった『キクイモモドキ』『キカナイイモ』が出回ってしまうと、治療に役立てようとする方々にとって
大変な困り者になります。又、私達が届けようとする、折角の朗報がガセになってしまいます。

以前から声高に申しておりますが、全ては生産者の誠実さに掛かっていると考えます。
昨年、私の家の近くの農産物直売所においてもインチキ・ズルをして販売を試みている話がありました。

愕然とした覚えがあります。
こういった状況を考えますと、やはりキクイモの認証制度の構築は急務と感じます。
先日からお会いしております方々のご協力・ご支援で是非近い将来実現していきたいと思います。

『キクイモ』は、生命力・繁殖力の強い植物で、何処にでも生えますし、放っておいても翌年生えて来ます。
しかし、その効能、潜在能力を発揮する為にはキチンとした条件で、しっかりした管理が必要です。
そういった条件のクリアによりイヌリン含有が期待出来るのです。

『キクイモ』の効能を国が認める事が出来なかったのは、そういった条件を満たしていない
いわば『キカナイイモ』が混じっていたからだと推測されます。


勤務終了後、『日光健康都市プロジェクト』の打合せを行いました。先日購入したノートを持参し、
食事をしながらの3時間。大変充実した、盛り沢山の話でした。

次週、あるグループにキクイモの講演を依頼されました。これだけ医療が発展しても糖尿病を中心と
した生活習慣病が減らないのは、現在行っている医療に期待出来ないのでは?という疑問を
持つ集団のようです。

そんな時、私の存在を知ったそうで、私の友人Y氏からのご紹介でお会いします。
楽しくも前向きで有意義なお話が出来る様、準備して臨みたいと感じます。
その後の地域でのキクイモ普及に繋がるようになれば幸いです。特に正しいキクイモの扱い方と
いった部分までお話してきたいと思います。

最後に、群馬のKさんのお話に戻りますが、数か月(3か月以上)前に拙著を御読み頂き、
その後加工品を摂取してきたそうですが、もっと早くご連絡を頂けたら状態は違っていたのかもしれません。
大変残念です。

同様の想いをされている方々がおりましたら、是非遠慮なくご連絡下さい。
私が出来る・可能な範囲になるとは思いますが、対応させて頂きます。ただ、日常の診療もございますので、
出来れば先ずはメールでのご連絡をお願い致します。(右側のお問合せフォーム)

新しい朝です。
本日も又、頑張りましょう!
良い1日を。
  1. 2014/11/06(木) 06:51:16|
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キクイモ医師

Author:キクイモ医師
栃木県で勤務する内科医です。糖尿病を主とし臨床経験四半世紀を経過しました。
糖尿病の他、生活習慣病の増加、玉石混交のサプリメント市場、現在の医療・介護の問題等日々の出来事から感じた事柄などをつぶやいていきたいと思います。宜しく!

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