昨日は日光休診。
早朝から出掛けました。朝7時の新幹線に乗り、東京発8時10分で名古屋へ。
そこから一路、長野県阿智村から飯田市へ。名古屋から車で1時間半の道のり。
キクイモの故郷へ。
陽射しも陰って、昼間から肌寒く感じました。
途中、未だ雪残る蕎麦屋さんに立ち寄り、名物の信州そばを昼食として頂きました。

ヤマメ、こんにゃく、天ざる蕎麦を満喫。
十分に腹を満たし、一路キクイモの生産加工工場を見学に行きました。

阿智村の生産者農家さんが運び込んだ菊芋を機械で洗浄。(左上)
地元のパートさんが手作業でトリミング(下段左)キレイになったキクイモ(下段中央)
その後、2㎜にスライスし、乾燥室で12時間。(右上)
焙煎(中右)、粉砕(中左)の工程を経て、
最終工程は手作業で袋詰め(下段右)
大変な作業工程でした。その上、品質管理に大変気を使われておりました。
現場の責任者の方からお話を伺いましたが、早朝から寒い中での作業。
お相撲さんの土表入りではないが、作業エプロンから氷柱が下がるそうです。
私もキクイモ収穫後、イモ洗い作業を屋外で行った際に、体の芯から冷えたのを
思い出しました。
「今日は暖かいですよ!昨日より5℃は高いです。」と言ってましたが、
飯田市へ向かう車中で確認した外気温は4℃でした。
大変な作業ご苦労様です。頭が下がります。
しかし、これも多くの方々の健康を思えばこそ!ですね。
こうした努力、御苦労により素晴らしい品質のキクイモが出来、加工品として
市場に出回り、各地で多くの方の健康維持・増進に役立つ訳です。
以前、聞いた話ですが、人々の健康の為、無農薬・有機栽培に従事しても
価格が高い等の理由で、売れ残り、廃棄。商売として割に合うどころか、成り立たない。
一方では、本当に良い物を欲している人もいるのですが・・・・。
もう少し国がサポートしても良いのかもしれません。
生活習慣病患者数と医療費の激増を嘆くなら、本当の予防医学に血税を使う必要を
感じます。病院へ行き薬を貰う事だけが治療ではありません。
誰かの権益を守り、本来あるべき姿を失っていたのでは仕方ありませんね。
平成20年に始まった特定検診、通称メタボ検診は、平成27年度の生活習慣病に掛かる
医療費、患者数を20年度と比べ25%減少を目指している政策です。いよいよ来年度ですよ~。
検診の徹底により患者数が増加しているような話では困ります。
医療費のみならず、掛かる経費増大、医療機関や製薬関連事業社が儲かるのでは、
何の為の導入だったのか???
ところで、阿智村を車で走行している際に気付いたのですが、鳥を見掛けません。
いくら寒いとはいえ、飛んでいる野鳥さえもいません。これには驚きました。
農村部における農薬の問題がこんな所でも感じられるとは・・・・・。
私達も、日頃空を眺めたりする時間的・精神的余裕が無いと、変化に気付かない事が
多いのかもしれません。自然の中にたくさんのヒントがあっても、人間の感性そのものが退化
しつつあるのでしょう。
時には音・臭い等に気を配り、五感を働かせる必要を感じました。
大変充実した、視察旅行になりました。
- 2015/03/04(水) 22:36:08|
- キクイモについて
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