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キクイモ医師のつぶやき

糖尿病臨床医の健康的キクイモ生活情報

最期までしっかりと大切に。


いよいよGW休暇となります。
明日の午前は日光代診ですが、本日当直明けで午後の外来診療が
終り、やっと一息となりました。

今年も天候の良い日を選んで、奥日光を家族で散策しようと思います。
日頃個々の時間、空間を体感している家族が故郷、ルーツの地を同じ目的を持って歩こうと考えます。

次男が未だ歩けず、私の背中に乗り、歩き始めた日から早12年となります。
年子の次女は未だよちよち歩きでした。

早いものです。私が歩けなくなる日に徐々に近づいてきていると言えるでしょう。

本日、当直室のテレビで俳優の今井雅之氏が記者会見をしておりました。
大腸癌の宣告により舞台降板。さぞ無念だと思います。
痩せて、やつれたその表情に「別人?!」と思い、愕然としました。

自衛隊出身で舞台に臨む前に厳しい体力作りをしていた54歳。

私と同じ年齢です。

何時終りが訪れるか?分らない生涯です。
日頃、健康が当たり前と感じ、病気は他人事と感じてしまいがちですが、
病気になって初めて有難味が解るのだと思います。

健康都市のプロジェクト以前より、健康診断等の結果について
2次検診を受けず、放置されている方々を見るにつけ、「何故?」と
感じております。

ましてや生活習慣病、予防医学といった舞台に身を置いておりますと
こんな状況まで放置するとは!と時に飽きれる場面が多いのですが、
これも病識欠如のなせる業です。

こういった病識向上とそれを推進するのも医師の大切な役目と思います。

最先端医療、再生医療、専門医、医師会等々も必要ですが、健康維持の為に
果たす医師の役割も大きいと感じますし、医師でないと出来ない事柄がある!とも感じます。

時に外来で「自分の身体は自分が一番知っている!」「ポックリ死ねば良いのだから!」
と嘯(うそぶ)く人もおります。ただ、いざとなると人間皆死にたくないという感情も芽生えます。

御本人が例えそうでなくとも、家族を含め周囲が必要以上の延命を希望するケースも多くあります。
医師、病院に行けば何とかなる!と信じる方も多いのですが、『魔法』や『奇跡』を使う事は
出来ません。『養老乃瀧』『打出の小槌』も持っていません。


昨日、夕方立て続けに2組の患者御家族とお話しました。

1人は97歳男性で、誤嚥性肺炎診断で入院治療。絶食の上、抗生剤治療が功を奏して
肺炎は治りましたが、食事の経口摂取が出来ません。試みても誤嚥してしまいます。

御家族より、「現在、認知症で本人の判断はつかないが、以前から尊厳死協会会員でもあったから」
と、必要以上の処置はしない旨の希望がありました。いわば胃瘻を含めた経管栄養の導入はしない。
よって入院前に入所していた施設で最期を看取る方針となり、GW明け退院予定となります。

もう一方は、86歳女性で、他の施設から意識障害で入院した方です。脳梗塞を繰り返し、
診断は症候性てんかん、脳血管性パーキンソン症候群、大腿骨骨折後等です。

意識は戻りましたが、腹部CTで十二指腸に腫瘍の影がありました。
飲み込みは悪くありませんが、食事を摂りません。
これ以上の精査や延命処置は希望せず。中心静脈栄養等の措置もしない方針となりました。

どちらも施設に戻るお話ですが、後者の御家族は二人で涙を流しておられました。
御本人の意思を確認していなかった事もあるでしょうが、お別れが近い事を認識し、覚悟を
決めた印象です。

最も印象的だったのは、御本人にとって一番良いのは御自宅で最期を看取られる事かもしれない
と私がお話したところ、娘Bが娘Aの方をチラッと見たのです。
医療・福祉(?)施設関連のお仕事をされているBさんは色々と質問、リクエストされる印象でしたが、
自宅での介護に尽力されていたのは、Aさんの方でした。

以前、介護施設で仕事をしていた事から感じておりましたが、介護に尽力され、御苦労される程、
覚悟が決まり易い印象です。
逆に、施設に入所させ、自身で介護していない方や遠巻きで眺めているだけの方の場合、
ただ対岸の火事で大騒ぎするだけ!

以前勤務していた病院の院長先生が「施設に入れて、お金払ってるのだから!と介護放棄しているだけ」
と言ってましたが、そこまでの言葉は過激かと思いますが、『当たらずも遠からず』かもしれません。
高齢者を持つお家の方には、是非時間がある時にではなく、時間を作ってでも話し合って頂きたいと思います。

何れは自分自身にも降りかかってくる課題であると認識しております。
私も家内も80代後半の両親を持つ身です。

自分自身についても、子供達に世話にならない想いもありますが、多少なりとも迷惑を掛けるのかもしれません。

先日、長女が「私は栃木に戻らないだろうから、経済的支援については出来る様になるからね!」
と家内に言っていたそうです。(家内だけでしょうねぇ・・・・。)
親思いの子供の発言にとても嬉しく思った次第です。

先日発売されたS先生の『人生賛歌』を通勤の際、車のCDで聞いております。
しっかりとした1日1日を積み重ね、悔いのない人生を!送りたいと考えます。

*5月24日(日)日光市今市文化会館『故郷が一番コンサート』が行われます。
12時半開場、13時開演。入場無料。1部はS先生含めた故郷座談会、2部がコンサートです。
来場者には新曲CDプレゼントがあるそうです。とても良い歌です。
入場には整理券が必要となりますので、ご希望の方はどうぞ遠慮なくお問合せ下さい。

写真 2




  1. 2015/05/01(金) 19:29:07|
  2. 日々の診療徒然
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キクイモ医師

Author:キクイモ医師
栃木県で勤務する内科医です。糖尿病を主とし臨床経験四半世紀を経過しました。
糖尿病の他、生活習慣病の増加、玉石混交のサプリメント市場、現在の医療・介護の問題等日々の出来事から感じた事柄などをつぶやいていきたいと思います。宜しく!

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