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キクイモ医師のつぶやき

糖尿病臨床医の健康的キクイモ生活情報

IVHよりもPICC!でも私は希望しないでしょう。


暑くなりました。真夏日です。
春・秋の短さと極寒・猛暑と徐々に四季が失われている印象です。

かつて安倍首相第1次政権の際の『美しい国日本』は何処に?等
四季感が失われてきています。

本日、無事に次男が箱根の修学旅行から帰りました。
次女の今春の入学式、桜の後の降雪同様、印象に残る事でしょう。
インパクトのある出来事は脳裏に焼き付いているものですね。

自身も幼い頃や思春期の思い出は未だに蘇る事があります。
年齢と共に、不確かさも増すのでしょうが、ハッキリと覚えている事も
沢山あります。

これが徐々に、認知症が進行して来ると、曖昧どころか、家族の顔さえ
忘れてしまう状況もあります。今の内にしっかりと目に焼き付けておく
必要性を感じます。

財産を築き上げた方が、遺言書を記さずに或いは記してもしっかりと
管理していなかった為に、相続問題が生じて裁判等のトラブルの話を
よく耳にします。

こういったトラブルが無いように、スマートにしておく事は肝心でしょうね。

私の祖父は、亡くなる際には自身の葬式費用1000万(不確かですが。)と
祖母には軍人・公務員その他年金で「苦労する事は無い!」状況を残し
天国に旅立ちました。

大好きな祖父だっただけに思い出すだけで、今でも悲しいのですが、
立派で見事な最期の一言です。

私には子供達に遺せる資産等ありませんが、自身の言葉、友人・知人等の縁の他
こういった物質的な部分を出来る限り準備するよう努め、見事にスマートに!と
今から考えております。

医師主導の、病院のベッドに縛り付けられる様な終り方は望んでおりません。

そういった意味では、先日の愛川欽也さんのお亡くなり方も、最愛の奥様に
手を握られ、大好きな御自宅で旅立たれたのは素敵に思いました。
かといって、自分自身が自宅で!という話では無いとも考えます。

やはり、主介護者の肉体的・精神的な負担を考えると無理強いする話でも
ありませんから。ただ、家族には救命・延命措置は取らずに、胃瘻や
中心静脈栄養(IVH)等も希望しない事、家内には織り込み積みです。

本日、当直明けでしたが、中心静脈栄養の新しい手技の勉強をしてきました。
中心静脈栄養(以下、IVH: intravenous hyper-ali-mentation)は経口摂取が
困難な場合に行います。例えば、胃潰瘍治療で絶食の際、顔面外相治療中等々。

最近は認知症で食事摂取しなくなってしまった方の御家族で希望されるケースも
あるようですが、『食べた事を忘れる』でなく『食べる行為そのものを忘れる』場合、
延命措置ではないか?とも考えられます。

胃潰瘍等、完治・治療終了により経口摂取再開となる場合に限った処置と信じます。

風邪などで一般的に行う点滴(補液・輸液ともいう)の場合、人間の体液に等しい浸透圧です。
いわゆるアイソトニック。エネルギーを補給するにしても5%前後の500~1000mlですから
約100~200kcal の計算です。

基礎代謝にも全く及ばないエネルギー量です。糖などの濃度を濃くすると浸透圧が上がり
静脈炎を起し、血管痛が生じます。(点滴が漏れたような痛み)

IVHの場合、心臓に近い静脈(いわば一番太い)にカテーテル(管)を挿入し、穿刺部を
皮膚に縫付ける方法です。高い浸透圧(カロリー)でも輸液内容が心臓のポンプ作用により
即座に拡散される為、大変理に叶った方法と言えます。

ただ、IVHは頚、鎖骨下(胸部)、鼡径(足の付根)からのアプローチ(穿刺部位)でしたが、
問題点として、前2種は誤って肺を穿刺し気胸等の合併症があり、最悪の場合には
死亡、係争に及ぶ事もあります。

後者の場合はシモに近い場所なので、糞尿によるカテーテル汚染から細菌感染症
を起こす事があります。又、前者2つは患者さんの手が届く場所で、引っ張られた結果の
医療事故もある為、場合により身体拘束を必要とします。

本日の勉強は『末梢静脈挿入式中心静脈カテーテル法』(PICC::
Peripherally Inserted Central Catheter)
でした。
上腕の静脈からアプローチし、心臓に近い中心静脈にカテーテルを進めます。
合併症の心配も少なく、感染率も低下、患者さんの固定による苦痛も軽減されている印象です。

又、IVHでは出来ない採血も簡便に可能で、高齢者で血管確保が困難なケースでも比較的
容易に出来る結果、看護師含め大好評だそうです。施設入所者でも継続実施している事も
多いそうで、身に付けるべき手技と感じました。

この手技は数十年前から日本で導入されていたと思います(決して新しくは無い)が、
未だに実施している病院が少ない様子です。次週から必要なケースで実施していく方針です。

かといって、先に述べましたが、延命、医師サイドのミスリードには十分留意し、
症例を熟考の上実施していく所存です。

何しろ、自分自身の場合は決して希望しないと思いますから・・・・・。


  1. 2015/05/15(金) 22:07:00|
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Author:キクイモ医師
栃木県で勤務する内科医です。糖尿病を主とし臨床経験四半世紀を経過しました。
糖尿病の他、生活習慣病の増加、玉石混交のサプリメント市場、現在の医療・介護の問題等日々の出来事から感じた事柄などをつぶやいていきたいと思います。宜しく!

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