昨日は当直でした。
毎週木曜日のデューティーですが、このところ平穏無事でした。
が、昨夜は夜間死亡退院があったり、朝方のコールがあったりと
睡眠時間は十分の筈でしたが、何となく気忙しく寝た気がしない(?!)
一昨日午前の外来で、糖尿病50代女性主婦が来院されました。
日頃、私でなく同病院の他の医師に糖尿病を診てもらってましたが、
「朝、突然、左足第2趾の色が・・・!」
左足の第2趾1本だけが紫色です。
前日、何とな違和感はあったようですが・・・・。
御本人も驚いてかかりつけでない私のところへ急遽駆けつけました。
日頃の糖尿病のデータを見ますと、HbA1C 8.5% 糖尿病歴 15年。
「即、入院!!!」
「今日入院しないといけませんか?明日ではダメですか?」
「私は構いませんよ。ただ、それで良いかどうか???足を切断する危険性が目の前にある事分ります?」
「そうですよね。では午後3時に参ります。」
午後の病棟回診は14時からなので、14時が良かったのですが、15時入院の手筈となりました。
しかし、夕方4時を過ぎても来ません。病院事務員が自宅へ電話したところ「間もなく出ます。」
病棟看護師達は残業を心配してか?文句タラタラ。
結局、16時半過ぎに御主人とやっと来院。すぐさま点滴開始。よく見ると、手の指も・・・。
ただ、足背動脈の拍動は触知良好で、発症の経過からすると塞栓の可能性高く、
改善する望みも十分にある印象です。
しかし、再来院が遅れた理由を担当看護師より間接的に聞き、愕然としました。
糖尿病で食事制限を受けるのだから、今の内に!と、回転寿司でお腹一杯食べて来たそうです。
気持ち解らない訳では決してありませんが、足を切り落とす危険性については十分に外来で
説明したのですが・・・。つける薬は無いのでしょうか?いつも言う『病識』の乏しさ(或いは欠落)を感じます。
血糖値が300、400といった状態です。早速食事療法1600kcalを実践し、『糖毒性』解消の為、
速効型インスリン使用による強化療法を開始しました。
と同時に、『キクイモ』について説明しました。本来、これ程病識乏しき患者さんにイキナリ話しても
楽な方に逃げる可能性もあると感じる事から、退院直前に説明するのですが、今回はオトナシク
無断外出等されると困るし、前向きに療養に取り組んでもらう為にも早めにお話しました。
現在実施している点滴のPG(プロスタグランディン)E1製剤も血管拡張・血流増加・抗炎症作用により
改善効果が期待出来るのですが、私は『キクイモ』の血管再生・血流増加に加えた抗糖尿病作用
(水溶性食物繊維、インクレチン作用増強、抗酸化作用、ビタミン・ミネラル補充)に期待します。
どうなるかは?ここ2週間程度で解るでしょう!
さて、
先日のブログでご紹介した卵のお話、続編です。
本日、夕方届きました。『キクイモ卵』です!!
やはり素晴らしい逸材でした。



これからお夕飯で有難く頂戴します。
両親、恩師、お世話になっている方へ御裾分けを予定してます。
明日から月曜迄、当直です。しっかりと滋養強壮致しましょう。
- 2015/07/10(金) 20:16:51|
- 日々の診療徒然
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