先週水曜日、最初に受診された外来患者さん。80代半ばの初診の紳士A氏。
今迄は他院に通院されていたそうですが、年齢と共に車での移動を息子さんから
注意され、近所である病院への転医希望でした。
整形外科も通院している事から、内科もお願いします。というお話でした。
成人スティル病の診断でプレドニン内服中。糖尿病もあるというお話でしたが、
御本人のお話だけなので、直近の検査結果や病状経過というものを知りたいのと
今迄お世話になっていたかかりつけ医への御挨拶という意味で、診療情報提供書
によって、健康管理のバトンタッチしたい旨ご説明致しました。
患者さん側からすると、病院を替る場合に、それまでの主治医に話辛い部分もある様子で
「書いてくれるかなぁ~?」と不安気にお話される方が多い印象です。
その方にも「書いてくれますよ!高齢となり、通院が厳しくなった事と整形外科で近所に
通っているから!は、十分な理由になります。」その先生の心理状況は別にして・・・。
「逆に突然来院しなくなると、何かの際受診し難くなります。
通えない病院は作らない方が良いでしょう。」と、ご説明しました。
これって長年お世話になった医師への『礼儀』だと思うのですが・・・。
一方で『コンビニ』感覚の患者さんも増えておりますので、こういった説明にも納得されない
人達も増えていると思いますが。
医師にとっても「患者を盗られた!」といった発言を耳にしたくないですし。
なかなかデリケートな部分もございます。
それでもA氏は「書いてくれるかな?」とご心配しておりましたので、
「もし、書いてくれない場合、当方からリクエストしても良いし、医師会や市へ相談する等の話に
なると、慌てて書いてくれるかもしれませんよ!」といった風変わりな励まし。
翌日、木曜日の午前中の外来に又もや1番最初の患者さんとして来院されました。
(近所なので、診察券を1番で入れられるそうです。)
すると、私の顔を見るなり
「先生、驚きましたよ!」
「先生は本を書いているそうで。ビックリしました。」
「・・・・・・??????」
おもむろに小冊子をファイルの中から取り出して見せてくれました。
A氏の手には

かつて私が記した別刷り小冊子がありました。
(『Food Style 2014 7月号』内)

この小冊子は極限られた方にしか配布しておりませんが、なぜ???
すると、A氏は1枚の印刷された紙を取り出して見せてくれました。
そこには『陽南塾 陽南コミュニティセンター』の文字。
先日、私が講演したコミセンの年間行事の案内でした。
そこには、講師の名前があり、勿論私の名前も載ってます。
その前後を挟むようにA氏の名前が記されております。
前日、私の外来の後、前医に診療情報提供書を書いてもらい、その足で
陽南コミセンへ次回の自身が担当する行事について打合せに行ったところ
そこで私の話(噂?)を聞き、小冊子を入手されたそうです。
A氏もビックリしたと言ってましたが、こちらこそ『サブイボ~』(鳥肌)でした。
先日も It's a sall world after all.♪ とブログに載せましたが
再びの驚きでした。『キクイモ』が取り持つ『縁』ですね。
徐々に奇跡の食材『キクイモ』の拡がりを感じております。
- 2015/08/10(月) 08:47:58|
- キクイモについて
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