本日、外来に未治療糖尿病の40代男性患者さんが
紹介状を持って来院されました。
年齢は48歳、身長 167cm、体重 84㎏、BMI 29.8
10数年前より糖尿病を指摘され、食事指導を受けた事は
あるそうです。
とはいえ、持参された検診データを拝見しますと、過去3年間
HbA1C が8.4~8.6%と高い数値で、ここ半年で3㎏体重増だそうで。
多くの方同様、食事療法を受けた時は、多少頑張っていた様子です。
前医で食事療法を受講した際、「50代を安心して過ごす為に」といった名目で
指導を受けたとお話しておりました。
しかし、現在、単身赴任中で、外食中心の食生活の環境も災いしているのかもしれません。
又、酒量も半端ない様子でして、呑む時は中生ビール(500ml)を3杯、焼酎ロックで3杯の後
ウィスキーをボトル半分。
50代を前に不安がよぎります。
本日の朝食前空腹時血糖値は176mg/dlでした。
現在迄のところ、幸いにも合併症その他自覚症状はありません。
が、動脈硬化の目安判定であるCAVI(Cardio Ankle Vascular Index)検査においては
正常を大きく上回り、血管の詰り検査ABI(ankle brachial index)に異常は無い
ものの、動脈の硬さが同年齢者と比較し『進行』といった結果が出ました。
若い頃は野球をやられていたそうですが、現在はお仕事もお忙しいらしく、
運動らしい運動はやられていないそうです。
そこで、生活習慣の改善について、時間をかけて説明した上で、
私が推奨しております水平歩行をお話し、早速実践して頂く事としました。
スルフォニルウレア(SU)剤だと体重増加が心配ですし、食事の見直しを指示してからと思い、
お薬として、アルファグルコシダーゼ阻害薬の処方をしました。
加えて、個人的に私が愛飲しております、キクイモ茶を差し上げました。
以前このブログでもご紹介した、60代男性で3週間でHbA1Cが8.7から7.3に低下した方にも
差し上げた事があります。
即効性もあり、その他の方にも大変飲みやすいと評判も良好です。
『苦』もなく、続けられる事が肝心と感じます。
今後、この方の血液データが改善し、数か月後の血液、CAVIデータの改善を期待します。
私と同年齢で、お子さんも8歳を筆頭に男の子2人との話でした。
是非、安心・健康の50代を過ごして頂きたい強くと感じました。
本日は、月に虹がかかっていると娘が言いました。
『月虹(げっこう)』というそうです。

インターネットで調べたら、日本ではあまり見れないとの話もあるようです。
ラッキーです!鬼太郎の目玉親父に会えた感覚も?
- 2013/12/16(月) 19:11:52|
- 日々の診療徒然
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