当直明けです。そして嵐も明けました。
早朝から沢山の御心配・御見舞の電話・メールを頂きました。
有難うございました。心から感謝致します。
お蔭様で宇都宮の自宅、日光の両親も特に被害無くてすみました。
昨日の未明から栃木県全域に大雨特別警報なるものが出ました。
家内は深夜のニュースで知り、一晩中眠れなかったそうです。
かく言う私は高いびきでした。それを見ていた家内は早朝から私に
「全く呑気に鼾(イビキ)かいて!」と言っていました。
私も「情報でヤキモキして、それで何か我が家に起きたの?
一晩中起きていたから???だから何か?」と。
朝から雲行きが怪しくなりました。
「そんな事より、しっかり眠れる時に寝て翌日に的確な判断を下す必要が
あるでしょ!ましてや当直入りだよ!!!」と勝手な事を言い残し、
臨時休校の子供達を尻目にいつもより早く自宅を出ました。
すると、学校が臨時休校である事や、仕事もお休み(?)の方々多かったのか!?
通常、雨の時に混雑する道路がガラガラ。スムーズ過ぎて気持ち悪い程。
10分程度の筈(降雨時は15~20分)が、5分で到着。
途中のコンビニで当直用グッズを購入しても早朝出勤?
私が勤務する病院は宇都宮の西端、鹿沼寄りです。農道を挟み、姿川が流れています。
平成10年の台風10号の(西川峰子さんの那須の別荘が流された)際には、その川が氾濫し、
桜の木が流され、院長の車が被害に遭ったとか、上流から牛が流れてきた(?!)という話です。
少々心配しつつの出勤でしたが、今回、病院は無事でした。しかし、姿川下流は氾濫し
通行止等で大渋滞だったとか。又、鹿沼・栃木・小山・日光(鬼怒川)と広範囲な被害に
見舞われた様子です。鹿沼でも市街地で土砂崩れにより死者が出たそうです。
栃木県は内陸で、天災による被害は少ないと感じておりました。時に雷や竜巻の被害は
ありましたが、台風も上陸後に勢力が弱まりますし、海無し県だから津波もありません。
心臓の形をして、日本のど真ん中という風光明媚で温暖。暮し易いノンビリした環境。
それが、今回は栃木県から始まり、栃木県の上を通過。全域が特別警報対象に・・・。
驚きました。ただ、山あいですから、山から海に流れる水の量が半端なく、茨城県の
被害を心配しておりましたところ、栃木に遅れつつ常総市を始め被害甚大だったようです。
亡くなった方のご冥福をお祈りし、被害に遭遇された方々のお見舞いを申し上げます。
今朝は暑いぐらいの天気となりましたが、爪痕が明らかになっております。
私は当直で、24時間以上病院の中でしたが、院内から見える景色により状況の変化をテック
しておりました。


上が昨日10日の昼間。下が本日11日の昼間です。
上の写真の川の向こうに歩道とその先に田圃があります。
よく見ると川の対岸土手の草が倒れており、10日未明は水かさが歩道レベル迄50cm
程度にまで迫っていた事が伺い知れます。
今日には、川岸の石垣も見えて来たので、やっと一段落、落ち着いた印象ですね。
ただ、同僚の医師が大幅に遅刻してきたり、大谷石で有名な、大谷地区の看護師自宅が
床下浸水した、といった話が聞こえて来ました。
又、東北出身の同僚の話では、友人からお見舞いの電話があり、「テレビで様子を見て、
東日本大震災の津波を思い出した。」という話を聞き、未だにトラウマに悩まされている事を感じました。
1週間後は『看取り講演会』で最後の準備に集中している真っ最中ですが、
高齢者が最期を迎えたい場所は自宅を希望するが60%だそうです。しかし、現実には
2割以下である状況。その背景には家人に迷惑が掛かるといった想いがあるようです。
天災により、或いは原発事故により故郷を追われてしまった方、現在も避難生活を送っている
被災者の方々がおられます。
高齢者の看取りについて考えると、自身の故郷で愛する人達と、自分らしく居られる場所
自宅で最期を迎えられる日が1日も早く来る事を祈念致します。
- 2015/09/11(金) 19:28:03|
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