本日は朝から宇都宮市の個人病院で外来。
8時半過ぎに駐車場で掛かりつけの患者さんと遭遇。
その方、既に大変上機嫌でした。
酔っ払っている?
いいえ、この方は『下戸』です。
50代男性。肥満あり、糖尿病で血糖コントロールのHbA1Cは9%前後
アルコールは飲みませんが、甘党の大食漢。
1年以上前から『キクイモ』を勧め、摂取されていましたが、
なかなか良くなってませんでした。
ところが、約2か月前、尿に蛋白が出た為、「このままでは
腎機能障害が進行してしまうから、しっかりやる様に!」と指導。
本人も神妙に私の話を聞いてました。
すると、いい加減に飲んでいた『キクイモ』を定期的にしっかり
摂取する様になりました。
ニコニコしながら「先生、素晴らしいご報告があります。後程、外来で!」
約1時間後、順番となり驚きました。HbA1Cは6.8%・・・・・。
その上嬉しい報告とは、「数十年ぶりに体重が80㎏を切りました。」
ここ2か月の話です。
「こうなると、以前はストレスだった血液検査が楽しみです。」とニコニコ満面の笑み。
一緒に喜べますね。
もう一方、こちらは2時間待ちの80代女性。かつて御長男が県内で
お蕎麦屋さんをされてました。(現在は閉店。)
グルメで、美味しい物大好きの方です。
次回の受診日がお誕生日で、東京にいる次男・三男さんが
年に1度のお母様のお誕生祝を企画しているそうで、上京して
美味しい物を食べてくる予定だそうです。
この方もHbA1Cが8%台後半。ところが、前々回私がキクイモ摂取について
御指導したところ、大変真面目に実践された様子で、今回のHbA1Cは7.6%。
年に1度のお誕生祝い、折角だから息子さん達に沢山御馳走になって来たら!?
と言いつつ彼女を2度見したところ、「!!!」
体格の良い方が顔色も良く、一回り小さくなった印象。
「顔色も良いけど、痩せました?」と尋ねると
「先生に言われた通りに『キクイモ』を摂ったら、体重が8kg減りました。」
思わず絶句。
2か月です。
私も懸命に『キクイモ』摂取してますが、逆に御指導賜りたいと感じる程です。
恐れ入りました。
前回のブログにも記しましたが、当然効果の個人差はございます。
東京女子医大名誉教授である出村博先生もご自身の研究結果で
「数値が悪い人程、効果が現れ易い。」と、仰ってました。
驚愕、奇跡、ビックリですね。
本日夕方は宇都宮の別のクリニックでの診療でしたが、70代後半の男性が
奥様に付き添われて初診されました。
HbA1Cは6.8~7%でしたが、最近両足趾から足底に左右対称に痺れが出現。
かかりつけ医(消化器外科)の先生に相談したが、糖尿病の状態は良いのだから
心配無用の言葉。
大変病識の高い、知的な方である為、心配になって受診されました。
足背動脈の触知は可能で、血流は保たれております。
アキレス腱反射も保たれております。
現在迄、種々の病気を経験されておりました。
50代で胃癌の為、胃切除2/3。脳梗塞2回。膀胱癌。肺炎3回等々。
糖尿病歴は15年前後。
症状からすると、糖尿病性神経障害の可能性はあります。
現在のコントロールは良好の印象ではありますが、15年経過してます。
一般に、糖尿病合併症は、神経症0~5年、網膜症は7~8年、腎症が10~13年
に出現する統計が(当然、糖尿病の状態により、個人差があります。)
出ています。
糖尿病内服薬として、ベイスン0.2mgを毎食直前の3回。
その他、血液サラサラ製剤等7剤程度。
かかりつけ医(個人開業外科医)から、処方されていたアマリールを、肺炎で
緊急入院した基幹病院主治医に中止されたところ、血糖値が上昇したようでした。
御本人、奥様に、しっかりした説明が無かった為、腑に落ちない御様子でした。
(本来なら、キチンとかかりつけ医ないし基幹病院主治医が説明すべきところ)
胃切除を経験されているから、
ダンピング症候の危険性があり、低血糖を引き起こすリスク回避
と、御説明したところ、納得されました。
内服薬は変更せず、血流改善や免疫増強作用があり、糖尿病に大きく効果が期待出来る
皆さんご存知・私の口癖・先日の講演会主題・私のライフワークである『キクイモ』をお薦めしました。
(かなりしつこいか?!)
水溶性食物繊維が残胃において、ゲルを形成し、胃での滞留を長期化、小腸の通過時間は
短縮してくれます。それにより、満腹感が得られ、小腸におけるブドウ糖の吸収時間を短縮する為
血糖の急上昇を防ぎます。結果、当然膵臓からのインスリン分泌を節約出来る訳です。
本日血液検査を実施し、2週間後の再診でどうなりますか?
2週間後は同月の9月なので、HbA1C検査は出来ませんが10月の血糖値とHbA1Cが楽しみです。
外来で血液検査をする患者さんも御自身のデータを楽しみにしてくれる様になりますが、
こちらも大変期待している次第です。
改めて結果ご報告致します。
- 2016/09/15(木) 05:55:25|
- 日々の診療徒然
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