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キクイモ医師のつぶやき

糖尿病臨床医の健康的キクイモ生活情報

ダイヤモンドプリンセス号から 自粛要請でなく、強制在宅です。

先日御紹介した私の患者さんで、ダイヤモンドプリンセス号から奇跡的な帰還を果たした
御夫婦のお話を伺う事が出来ました。
貴重な写真と共に御紹介致します。


18回目のクルーズ船旅行(その内7回ダイヤモンドプリンセス号を利用)
乗客乗員総勢約3700名、乗客2500人程度で約半分が日本人。
1月20日人-人感染は無いと出発。3日後武漢が封鎖。
1月25日香港寄港

2月1日香港で下船した乗客がコロナ感染の発症を受け、沖縄で検疫実施。
17時迄待たされ観光予定をキャンセル。
2月4日横浜へ帰る予定だったが2月3日に戻った。
2月4日夜コロナ感染症が船内で発症した事実が船内で放送され、どよめきが起こった。

2月2・3日とラスベガスのショー等が開催されていた。
2月3日~4日は旅の名残、反省会をバイキングレストランで旅の仲間達と夜遅く迄お喋り。
後日他の4人はコロナ感染にて隔離(その内1名は重症化)いわば2人は濃厚接触者。
通常は、下船前日に荷物をまとめて廊下に出すのだが、
2月4日自身の荷物が廊下から客室へ戻された事から下船出来ない事を覚悟した。

そして2月5日~2月20日の2週間隔離された。

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船内でラインによるネットワークが構築された。
食事は美味しかったが、2月5日以降は変化、アメリカサイズとなった。
感染領域の区分は出来てなく食事は手袋付けた乗員が手渡し。
船室は12階真ん中より後方バルコニー付きの部屋。後ろから4番目で突き当りだった為、人の行き来が少なかった。

レストランはインターナショナルを利用し、バイキング利用は16日間で2~3回と数える程。
移動もエレベーターを使わず、運動不足解消目的に5階から12階を階段移動を心掛けていた。
インターナショナルレストランは席が決まっており、6人掛けのテーブル。
他の4人(2組の夫婦)の日本人と親しくなった。
4人はエレベーターを利用し、バイキングに出掛ける事も多かった様子。


10畳の部屋で隔離されていたがテレビ画面で流されるラジオ体操を行い、1日2本の映画鑑賞
食事の提供は大混乱で、朝食が14時だったり、寝ている6時にドアノックされての提供もあった。
リネン交換担当の乗員、フィリピン人・インドネシア人が1日2回とマメにタオル交換が行われていたが
2日交換せず、その内シーツ交換・掃除も無くなった。
抗議の電話を入れたが、乗員を客室へ入れる事が出来ない事が判明。その内粉石けん・洗剤が届く様になった。
ベッドシーツの交換の仕方のビデオが流れる。

隣の客室と近い事もあり、ベランダに出る時でさえもマスクの着用を義務付けられた。
バルコニーを開けておいた状態で廊下側のドアを開けると廊下側から勢いよく風が流入。
SARSの際はエアコンの吹き出し口からウィルスが入った事を思い出し、
ドアの開閉の際はベランダのドアは閉めるようにした。
その内、廊下側ドア下の通風孔が目張りされていた。

海側から船が接近し携帯番号の横断幕が掲げられ、電話による状況取材あり、取材に応じた。

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フジTVとくダネに電話で匿名出演した模様。だが、観てない。

薬が不足し血圧190/以上に上昇。官房長官の薬は不足してない!
といった発表は嘘っぱちで、厚生労働省に電話・抗議したが、対応無し。
自衛隊が薬の仕分けを行っているという説明があったが、結局下船以降も届く事は無かった。
2月17,18,19日と感染者数増加していたが、発表無く船内には情報無し。
2月20日下船の際、廊下を通過し驚いたのは、多くの客室のドアに【コロナ感染】とビラが貼られていたそうです。

自衛隊員に誘導され、黄色の市営バスに5人程度ずつ乗車させられピストン輸送で駅まで送られたそうです。
運転手席はビニールカーテンで仕切られていたそうです。

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コロナ感染が逃れる事が出来たのは、客室が廊下の突き当りに近く往来が少なかった、バイキング利用が少なく
レストランへの移動はエレベーターを使用せず、階段を利用した等種々な要因があったと思います。

が、濃厚接触者である事は間違いなく、インフルエンザに家族一人で真っ先に感染していた3年前から
菊芋茶を飲むという生活習慣が感染予防に大いに役立ったと感じます。

現在は自宅で奥様と新たな感染を来さない様に御注意されております。
今回、貴重な写真を頂戴する為に、2度も御宅へ御邪魔しましたが、今後私が感染拡大をさせない為にも
自重しようと考えます。
1日も早い感染終息を期待します。

政府による情報操作でなく、真剣に皆で対策に取り組んでいかないといけません。
最前線で命懸けで働く医師、医療従事者が風評被害、差別に晒されている事実があります。

経済的損失や補償の問題もありますが、命あっての物言いです。

芸能人、オリンピック・プロスポーツ選手の命、健康を脅かす、それもかなりの速さで。
オリンピック、ゴルフ・サーフィン・パチンコ等やらなくても最優先に守るのは健康・生命です。

家に籠って難局を乗り切りましょう。
焼夷弾が降った際には防空壕へ、核爆弾に対し核シェルターに逃れるのと同じです。
私達の祖先、日本人は震災の際でも乗り切って来たのです。

免疫低下や持病のある方、高齢者といった健康弱者を守りましょう。
それが周囲への配慮であり、思いやりです。
  1. 2020/04/25(土) 05:20:00|
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Author:キクイモ医師
栃木県で勤務する内科医です。糖尿病を主とし臨床経験四半世紀を経過しました。
糖尿病の他、生活習慣病の増加、玉石混交のサプリメント市場、現在の医療・介護の問題等日々の出来事から感じた事柄などをつぶやいていきたいと思います。宜しく!

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