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GW後半 他国の予防対策『パンデミックからの教訓』を考える


GW(ゴールデンウィーク)も後半に入りました。

私の診療所所在地、日光も例年この時期は観光客で混雑する季節ですが、今年は市営駐車場には1台の車も
停まっておりませんでした。
コロナウィルスによる自粛要請が浸透しているのがわかります。ゴールデンウィークならぬ我慢ウィークですね。

観光資源の多い日光市ですが、観光客が訪れない自粛により経済への打撃は計り知れません。
テレビの放映を見ても東京都内をはじめ各地で飲食店、接客業、その他の商売で休業を余儀なくされ、窮地に
追い込まれている現況があります。

何とか耐え忍んで、収束後の再開、盛況を期待したいものです。ただ、まだ当面はこの厄介なウィルスにしっかりとした
対策を施し、乗り切る事が先決、最優先事項と思います。

本日、国内感染者14874人、都内での新規判明感染者160人、77名死亡、34名は家庭内感染という発表でした。
院内感染同様、家庭内感染も心配ですね。


都市封鎖といった強硬な措置を取らずに感染者の急増を押さえ込んできた韓国、台湾では既に平穏な日々を
取り戻しつつあるようです。これは、以前のSARS・MERSといった、経験からの学びが奏功している印象があります。

ここにパンデミック対策の教訓をまとめてみました。

①重症急性呼吸器症候群(SARS)2002年~2003年
SARSコロナウイルスによる感染症で、アジアやカナダを中心に感染拡大。
感染経路は、飛沫感染が主体で、潜伏期間は2~7日間。
症状;最初発熱、筋肉痛など、突然のインフルエンザ様症状で発症。
その後肺炎等へ進行し、咳、呼吸困難や水様性下痢。この時期が感染のピーク。
治療法は対症療法のみ。

②中東呼吸器症候群(MERS) 2012年~
中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスによる感染症、2012年アラビア半島を中心に発生。
その後ヨーロッパ地域などに感染拡大、現在も患者が断続的に報告される。
感染経路不明。潜伏期間;2~14日程度。症状;急性呼吸器症状、発熱・咳・息切れ・呼吸困難
下痢などの消化器症状を伴います。
ほとんどの患者で肺炎併発し、約半数が死亡。対症療法のみ。


【台湾】
武漢での感染流行が報じられると、まず中国現地へ専門家を派遣、状況を把握。
すぐに入国制限や検疫を実施した水際対策により感染者・死者を比較的低く抑えられている。
入国者とその濃厚接触者を中心とした感染リスク者の監視も徹底され、感染経路不明者も非常に少ない。
又、2003年のSARSの教訓により強制措置を取らなくても民間での自主的な検温・マスク着用の取り組みを実施。
SARS以来整備してきた情報システムをベースに、マスク・防護服・消毒剤・ワクチンなどの物資の在庫管理が一元化。
出入国情報と国民のIDナンバー等のデータを統合し、病院の診察現場での患者の出入国記録の確認が行える点が感染
対策に活かされている。

経済面での補填策として、2月末という非常に早い段階で、新型コロナウイルス感染症の影響により経営困難と
なった業界や企業に対して財政面での補助や振興措置を取り、経済面での不安払しょくに貢献している。
また、個人のID情報から隔離が実施された人などを後から特定しやすく、補償をする際の対応も容易にしてる。


【韓国】
韓国メディアによると、韓国内でまだ1人の感染者も出ていなかった時期の1月上旬から診断キット製造開発に着手。
これを「緊急使用承認制」が後押しした。1年半かかる許可審査を感染症流行時には2週間に短縮する制度で、
対応が後手に回った2015年の中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡大の経験から17年に導入された。
この診断キットを利用し、速やかな検査と感染者の移動経路の徹底追跡を行った。4月上旬時点で、既に45万人以上が
検査を受けた。感染者は1万人以上だが、完治者も6千人を超え、感染者の増加は目に見えて鈍化。
感染が急拡大した南東部の大邱(テグ)地域では、検査を担う公衆保健医らのチームが感染が疑われる人の自宅などに
自ら出向く移動検診も積極的に行われた。

テレビでも放映・紹介されたが、車に乗ったまま、検査が受けられる「ドライブスルー式」が話題となり、他国でも
導入されているが、競技場の駐車場にテントやコンテナを並べた「ウオークスルー式」も登場。5分ほどで検査を済ませられる。
韓国は大半の国・地域に対して入国禁止を取っていないが、海外からの入国者を対象に1日最大千人の検査が可能だという。
迅速な検査で感染者が次々確認されたことによる病床不足に対し、公的や民間の研修施設を一部改装「生活治療センター」
と称し、軽症者や症状がない感染者を受け入れる仕組みを作った。症状によって患者を選別し、入院していた軽症者らを
このセンターに移すことで、優先的に治療が必要な人のための病床を確保することができたのだ


以上より、SARSで約1年程度流行したということがわかります。

私は個人的には、温暖な気候に変わりつつある今、徐々に収束する事を期待しておりますが。。。
地域医師会でも今後PCR検査を実施していく方向にありますが、防護着の不足により、検査する医療従事者の感染も危惧されます。
やみくもに検査して感染者が急増すれば、医療崩壊につながるとの懸念も指摘される中、「トリアージ」と呼ばれる
重症度に応じた患者の選別がますます重要となります。

治療法についても治験中で、今後効果のある薬の開発や発表が待たれます。

COVID-19_1 b


過去の感染症よりも日本への影響力が多い今回の新型コロナウイルス感染。やはり日本全体での対策が必須です。
手洗いうがい、手指のアルコール消毒、経口や目の粘膜等からの感染を防ぐ為にも顔を手で触らない、目をこすらない。
パソコンやスマートフォン等にも留意し、感染予防をしましょう。

自分は感染しないから、感染しても良いのだから!といった耳を疑う様な発言がパチンコの列に並ぶ方からありましたが、
感染すれば、救急搬送されたり、家庭内含め周囲の他人への影響を考えるべきでしょう。

  1. 2020/05/03(日) 07:55:38|
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Author:キクイモ医師
栃木県で勤務する内科医です。糖尿病を主とし臨床経験四半世紀を経過しました。
糖尿病の他、生活習慣病の増加、玉石混交のサプリメント市場、現在の医療・介護の問題等日々の出来事から感じた事柄などをつぶやいていきたいと思います。宜しく!

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