5月も月末になってしまいました。
ブログの更新もさぼっており、今月2回目となります。
さて、最近医療現場で困っている事として、
コロナ、ウクライナによるのか?薬剤の出荷制限が多々あります。
コロナ感染者に使用する薬剤の解熱剤や漢方薬ならまだしも、
糖尿病用剤、高血圧治療薬や胃腸薬など慢性疾患、生活習慣病で必要とされる薬の不足は大変困ります。
果ては、腹痛の際に使用される、古くから知られる鎮痙剤の出荷制限のお知らせには驚きました。
その裏では何が起きてるのか?!
調べてみると、受注に対して71.8%しか供給出来てない様子で、
その内90%がジェネリック医薬品という話です。
原因として、ジェネリック医薬品メーカーの不祥事が相次いだ事(小林加工、日医工等)
コロナによる生産ラインの人員確保等サプライチェーンに影響があった事によるみたいです。
何れにせよ、療養中の方々にとっては毎日必要なお薬です。
企業は誠実にかつ迅速に対応して貰いたいと考えます。
保険料負担割合が増加したり、コロナ蔓延により受診控えが起きている中、
薬剤そのものの提供不足が起こると、今までの様な治療体制が維持出来ない可能性もあります。
健康は自分で守る時代になる!と何年も前から講演の際に話してきました。
そこには国の医療費財源の問題が出てきているからです。
そこにコロナ対策による財政出動が追い打ちをかけたのではないかと考えます。
2015年から始まった機能性表示食品制度。多くの企業は躍起になって開発、申請に動いてる
様子ですが,そんな事に騙されてはいけません。
今後、キクイモについての機能性食品等も出てくるでしょうが、生産・加工といった大切な部分を気にせず、
売れれば良い!といったスタンスの物が沢山出ることは容易に想像可能です。
私が以前、大手の企業から一緒に仕事したいと言われ、断りを入れた理由の1つに、
製品の品質がありました。イヌリン含有量や加工の仕方について、全く話に挙がらず。
既に作った(不出来の)物をPRする形を取らせようとした為、断った経緯があります。
以下の画像(右;私が推奨するキクイモ茶【サンテライズ】 、左;某メーカー)
同じ条件で煮出しました【1包を500mlの水から8分間沸騰】
比較するとイヌリン含有量は半分、味も薄くて、飲んでもキクイモと気付かない程。

担当者に言わせれば、1日2袋摂れば良いのだから!とは、
消費者を馬鹿にした、ふざけた話でした。
このキクイモ茶が近日発売される機能性表示食品だそうです。
賢い読者は騙されてはいけませんね。
これでは、機能性の冠をゲットする事を目的にし、消費者の健康よりも
企業の経済的健康しか考えてないとしか言えません。

話変わりまして、本日、県内在住の方から診療所へ電話がありました。
息子さんが糖尿病で、専門医に受診しているが、なかなか良くならずHbA1Cが8%から下がらない。
私の著書を書店で購入したが、受診しても良いか?!の相談でした。
上三川(かみのかわ)から見えるとの事でした。
現在のかかりつけ専門医に相談したら、イモなんか摂ったら悪くなるに決まってる!と言われたそうです。
間違いの無い物で(効かない芋でなく)生活習慣の是正を図れば、結果は出るでしょう。
そういった点では、専門医とか有名〇〇大学だから!というキャッチコピーは
患者さんには関係ないのかもしれません。
トクホ、機能性表示だから!良くなるのなら話は簡単です。
逆に悪化するのであれば、待った無しの方々には全く意味のない話です。
本質を見極める必要があるでしょう。
- 2023/05/31(水) 04:52:30|
- 日々の診療徒然
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