またもやカレーを食べました。
娘と帰りの時間を待ち合わせ、宇都宮駅構内パセオのフードコートで
好きな物を食べよう!という事で、大好きなカレーをチョイス
ashitamo iihi (アシタモイイヒという名も気に入り)
カレー屋さんでバターチキンカレーを頂きました。
ルゥを一切使用してないヘルシーなカレーというコンセプトで
大変美味しかった。

医食同源という考え方は、臨床医として糖尿病をはじめ、生活習慣病と
向き合ってますと本当に大切な考え方だと思います。
子供の頃、母の台所仕事を手伝って際、教えて貰いました。
健康な時は余り感じないのかもしれませんが、人間食べられなくなると
終わりが近くなります。
がん患者でも食べている間は大丈夫!とは、亡き父の言葉。
どんな理由でも食べられなくなったら要注意!です。
在宅での看取りや、高齢者施設での最期に立ち会う機会が多い昨今、実感しています。
病院で術なし!と言われ、自宅へ帰ったり、施設入所に至ります。
食事の摂取量が低下してる事も多く、皆で何とか経口摂取を維持出来る様に働き掛けます。
胃瘻や経鼻胃管等を希望しないケースも多々あります。
誤嚥の危険性が高いと、肺炎併発から病状悪化を来します。
高齢、脳血管障害などにより嚥下機能が低下した結果であり、
現在の医療では改善させる事は難しいです。
病院は、治療する場ですから、胃瘻造設・経鼻胃管挿入管理とするか?!
その場合、特に経鼻胃管の場合には、不快感から自己抜去を防ぐ為に、四肢抑制(手足を縛る)が必要になります。
胃瘻造設は家族が嫌がる事が多いですが,自己抜去はほぼ出来ず、経鼻よりも管理は楽で、
(但し管の交換は原則的に病院で行う事が多い)
施設によっては入所も可能です。(経鼻は入所困難)
当然ですが、食べ物の口の通過は無いので味は分かりません。
ご家族によっては、点滴を希望されますが、点滴は基本的に脱水予防で栄養補給には不足です。
5%500ml程度の点滴で100kcalなので、2本やっても200kcalです。
栄養補給やバランスを考え、アミノ酸や糖濃度を高めますと、血管への圧力負担がかかる為、
心臓に近い太い血管へのカテーテル留置が必要となります(中心静脈栄養)。
胃潰瘍や顔面受傷等の食事中止を余儀なくされた場合には実施しますが、老衰や癌末期などの場合には、
延命措置としか考えられない為、ほとんど見合わせる事が多いと考えます。
勿論、病院入院継続での管理となります。
施設は生活の場の提供と考えられるので、積極的医療を行う、
家族が希望させる場合では医療保険の傘の下という考え方です。
介護保険下では医療がメインにはなりません。
こういった棲み分けがある事を知らない御家族も多い為、その都度説明が必要になります。
さて、食事の話から大きく逸れましたが、それだけに元気に食事が出来る健康体に感謝し、
ゆっくりよく噛んで味わう事をお勧めします。
大切な人達と大好きな物を楽しい時間を過ごして欲しいものです。
下の画像は、食事摂取が低下した方の御家族が栄養補助剤をゼラチンで固め、
フルーツとで甘味風に仕上げる工夫を施し、
懸命に介護されてます。味見をしましたが、美味!!

調子に乗って食べると太ります。
又、先日薬膳レストランを開店した旧友の手作りキクイモオニギリです。
流石こちらも美味しく頂戴しました。

こちらは太らないかと思いますが、色々食べてれば太りますよね。
防腐剤、防カビ剤、発色剤、人工甘味料、ブドウ糖液糖等食品添加物を避け、
本当に美味しい物を摂る事が大切です。これがI番の贅沢で幸せに繋がると感じます。
- 2023/06/08(木) 17:40:33|
- 日々の診療徒然
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