11月22日は「いい夫婦の日」と、いつしか浸透してきているようです。
が、1月31日は「愛妻の日」だそうです。
日本愛妻家協会なるものが存在するそうで、
『日比谷公園の中心で愛を叫ぶ』といった色々なイベントが開催されるそうです。
日頃、恥ずかしくて言葉に出来ない感謝の言葉を伝えるという事は
大切な事かもしれませんね。照れずに大声で叫ぶのは・・・。
商業色の色濃いものにならずに、自然な形で伝えたいとも感じます。
先日、家内の誕生日に花を贈り、シャンパンで乾杯したことを
当ブログでお伝えしましたが、その花は我が家の玄関で現在も
元気です。

最近は、若い世代の方々も記念日等にお花やプレゼントを贈られるの
でしょう。欧米では当たり前の光景ですが、かつての日本人は表現が下手
で、照れくさいと感じる方々が多かったと思います。
大切な日の大切な人へのプレゼントをするといった風習は無かったと感じます。
私はここ15年程、老人医療現場において『人生の幕引き』のお手伝いを
しております。
最先端医療、高度先進医療、ゴッドハンドといった医療が持て囃されている
現代ですが、高齢で長い闘病の末に疲れ果てた患者さんやその家族さんが
「お別れの覚悟」を決め、その人の人生という舞台の終幕に立ち会っております。
そこには、何歳でなっても悲しみの涙があり、多くの素敵な思い出があります。
最先端技術を駆使しても、人間は何れ『死』を迎えます。
それがゴッドハンドであっても、やっているのは人間ですから。
たとえマスメディアが大袈裟に取り扱ったとしても、最期の結果は同じかとも。
場合によっては、死期を早めたり、苦痛を伴ったりする場合もあると思います。
どういう治療を受けて亡くなるか!?ではなく、どういう生き方をしてきたか?!
そしてどういう形でお別れをするのか?!等、色々な考え方はあるかと思います。
最近は、在宅での終末を希望する方々も増えている様子です。
自分の身内をはじめ、大切な友人・知人とお別れの際、「医師として、人として
もっとお役に立てなかっただろうか!」と常に自身に問う自分があります。
葬儀の時に菊の花を棺桶に手向けるより、今、道端の名もない花をプレゼントする、
手ぶらでも会いに行くように心掛けております。
たとえ少々照れ臭いと感じたとしても。
- 2014/01/28(火) 19:07:30|
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