本日午前は日光での診療でした。
高血圧、花粉症といった常連の患者さんの他に、糖尿病の新患の方がみえました。
この方、日頃通院されている患者さんのご主人でして、8年来の糖尿病。
先日、奥様が受診された際に、拙著書をご紹介したところ、ご購入され、ご主人と
熟読頂いたようです。(毎度~!)
ご本人は糖尿病の治療を他院にて行っているそうで、血液データをお見せ頂きましたが、
血糖(昼食前)110~140mg/dl HbA1Cは8.4%だそうで・・・。
白内障と糖尿病性単純性網膜症の合併症診断を受けておられるそうです。
ご本人は「糖尿病だけなんです!」と仰ってましたが、血圧もやや高め。
近くの眼科で、「糖尿病のコントロールが出来ないと処置は無理!」と言われたそうです。
そうです。血糖値が高い状態ですと、手術後の細菌感染や血流障害により傷の治りが悪かったり
といった色々な弊害が生じます。
血液中のブドウ糖濃度が高い事により、全身にその障害が起こります、深刻な状況ですが、
残念ながら血中ブドウ糖濃度が高いだけでは、ほとんど自覚症状が無いか或いはあっても我慢可能な
症状になる為、病院に行く必要性を感じなかったり、放置してしまうケースが多いのです。
その結果、気付いた時には手遅れ!といった例も未だに多いのが現状です。
怖いですね!
その方は、拙著を読んでキクイモについてご興味を持たれていただけにスムースにお話は進み、
治療に取り入れたいご希望がありました。こういったケースは自身2度目で、以前月刊健康誌を
片手に外来を訪ねて見えた患者さんがおりました。(現在も通院治療中)
「食事療法、運動療法といった指導を以前受けた事がある」とご多分に漏れずお話されておりました。
皆さん、現在継続実践しているかどうか?は別にして、こう話される方は多いです。
医療側からすると、「真面目に取り組んでも出来ないから糖尿病状態が悪い!」といったエクスキューズにも
なり得ます。
いつも申しておりますが、簡単で継続しやすい、『制限』といったストレスから開放可能!
その上、間違いなく効果のある方法は?!その方がご本人、ご家族も喜ぶのではないでしょうか?
幾つかのアドバイスを致しました。
①揚げ物は避ける。(病院食で揚げ物はほとんど出ません!)
②甘味は控える。(特にアメ、ガムの類)
③保存料・着色料が入っている可能性の高い食事は中止
④ビタミン・ミネラルの摂取を意識してメニュー立て摂取する
(果物・野菜の含有量は少なくなっているが、サプリメントでなくても果物野菜を意識して摂取)
⑤時間をかけて、ゆっくり。よく噛んで食べる。
⑥食べる順番にも注意:野菜⇒タンパク質⇒炭水化物
この方の場合、ほとんどアルコールは召し上がらないというお話でしたので、アルコールについては
簡単に。醸造酒よりも蒸留酒で量は控えめに。
そして私が愛飲している『キクイモ焙煎茶』を差し上げました。
飲み方としては、煮出して3回に分け毎食前に!
「健康の為に!」と飲んでいた『お酢』は中止!!
それでも効果が無い場合には、別の物も提案しましょう!と説明しました。
現在迄、服用している内服薬は中止せず、少々(最低限)の内服を追加。
本日、採血しましたので、1週間後再診時には朝食前血糖値をチェック。
2~3か月後が楽しみです。
ただ、低血糖を起こすと眼底出血を助長したり、神経障害の悪化を来しますので、
暫くは要注意です。低血糖の諸症状を説明して診察終了。
今後、この方のデータを追いかけて行こうと思います。
さて、昨日主婦の友インフォス社より連絡あり。
拙著書が、『夕刊フジ』の書評で近々紹介されるとの事です。
『夕刊フジ』といえば、『オレンジ色の憎いやつ』というキャッチコピーが有名ですが、
(知らない方も多いかも・・・)駅売りの夕刊で男性サラリーマン読者が多い印象です。
フジサンケイグループだそうです。
関東・近畿を中心にKIOSKでの販売が主でしょうが、多くの方の目に留まり、同じ病気で
お悩みの方々のお役に立てば嬉しい限りです。
発売日等の詳細は知らされておりませんが、解り次第当ブログでご案内致しましょう。
(今月中のようです。)
4月2日発売『夢21』(わかさ出版)、5月には
Ifia Japanも控えております。
これからが楽しみです。
- 2014/03/15(土) 17:46:02|
- キクイモについて
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