だいぶ春めいてきました。
我が家の連翹(レンギョウ)も満開になりました。

春の選抜高校野球もベスト8争いになっているようで、栃木代表である白鷗大足利は
残念ながら敗退しましたが、佐野日大が勝ち上がったようです。
又、本日プロ野球ペナントレースも開幕だそうです。
桜前線も九州から北上してくる気配に、心がウキウキしております。
自身の誕生月でもありますが、1番のお気に入りの季節です。
宇都宮の桜は来週が真っ盛りと期待しつつ、今週末の雨が心配です。
八幡山公園(競輪場のある)のお花見に家族で出掛けたいと思います。
4月からは消費税増税だそうで、勤務する病院の某職員はトイレットペーパーを
買いだめしたようです。TVニュースでも主婦が家庭用ごみ袋を買いだめしたという
話がありました。1973年のオイルショックを彷彿させます。
あの時は、第4次中東戦争を機にアラブ産油国が石油減産と大幅な値上げをした結果
でしたが、今回は国内の消費税変化という出来事ですが、パニックになると、冷静さを
失い、集団心理による危機意識が芽生えてしまうのでしょう。くれぐれもデマに惑わされない
ようにしたいものです。
帰宅すると、玄関先にティッシュとトイレットペーパーが置いてありました。
「!」
日頃、家内は冷静な御人な筈なのに・・・。と思ってましたら、
自宅の品が切れた為の、通常の買い物だったようです。
医療業界では、消費税の影響もあるでしょうが、診療報酬改定が行われました。
我々の間で1番の話題になっているのは、胃瘻造設術の点数が4割ダウンとなった事です。
新たに嚥下機能評価と嚥下機能訓練の加算が設けられたものの、“造設控え”が懸念されます。
種々の病状により、嚥下機能が低下し経口摂取が困難になった高齢者に胃瘻増設を勧めてきたのが、
一転。突如2階へ上った人の梯子を外すような行為とも感じられますが・・・。
胃瘻造設により、寝たきりになりながらも命を繋いでいる方々も多いです。
医療費削減を目的にしても、余りにもあからさまな淘汰目的の暴挙と感じてしまいます。
表向きは、嚥下機能訓練を蔑ろにする事で、嚥下機能が回復する見込みのある方に経管栄養を
漫然と続けているという考えを表明してますが、これには些か無理のある説明(エクスキューズ)
に聞こえます。
私が現在勤務する病院で、この6年間多くの胃瘻患者さんを受け持ちましたが、胃瘻ないし経管栄養から
経口摂取に回復・移行出来たケースは僅か1例でした。それも認知症で『食べる行為を忘れた』方でした。
他患の摂食を見て、食事摂取が蘇ったわけで、その後胃瘻を抜去し、最終的には介護施設入所にまで
漕ぎ着けましたが、その症例は異例中の異例でしょう。
勿論、リハビリ(ST)をしっかり行って、回復する事を願って止みません!が、実際問題、現場では
かなり難しい事に変わりはありません。
その内、胃瘻を作ってST訓練すれば、又食べられるようになる!と、誤解・信じ込む家族が増えて
しまう事を危惧します。
療養型の病院において、積極的なリハビリテーションは困難なケースが多く、胃瘻(経管栄養)からの
離脱は現実的ではないのかもしれません。
逆に、ご家族の方が良く勉強されていて、胃瘻造設を『延命措置』と位置付けている方もいらっしゃいます。
家族間で相談し、胃瘻は最初から作らない方針を取られる方も増えております。
人間の尊厳という部分にも関わってくるので、これ以上のコメントは控えましょう。
さて、本日は28日。既にご案内しました通り、『夕刊フジ』に著書の書評が掲載されました。
何と! 顔写真入りで、想像していた以上の取り扱われ方で驚いております。

記事にあるような『ベストセラー』には未だなっておりませんが、近い将来、多くの方々に受け入れられ
糖尿病治療に一筋の光明が射す事を心から願います。
- 2014/03/28(金) 21:43:38|
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